同一の職場で形態の違う働き方
働き方の形態
現代は働き方の選択肢がとても多く、転職をするにしてもいろいろな働き方の形態が存在します。
正社員一つとっても様々、職場にはそこに派遣やパートタイマーなどが加わります。
それぞれの現場では、もしかして正社員より臨時雇用などのメンバーのほうが多いかも知れません。
私もまた30年の間、様々な形態で働いてきました。
正社員、正社員もどき(社会保険など雇用保険のない状態)、派遣、パートタイマーなどの非正規
転職理由は健康問題だったり、家の事情だったり、人間関係だったり・・・
その中でアルバイト(パートタイマー)としてコールセンターで働いていたときの話です。
コールセンターに勤めた時の話
私はアルバイトとしてコールセンターに勤務したことがあります。
新聞の広告の募集からの応募でした。
時間として【6時間、残業あり】
給与については日曜祭日のUP率がしっかり決められていただけでなく、1日計8時間を超えたときの残業賃金の計算法まで決められている職場でした。
8時間を超えた時は超えた”分数”に対して“○○%”増(確か1.25倍だった)と雇用契約時に契約書に明記されていたと覚えています。
実際、超えた時の給与明細にも細かく表示されていました。
8時間超えそうになると『早く帰って、早く帰って』のオンパレード、数分超えたところで給与的には変わらないんですが、追い出されるように帰宅していた私としましては超えて初めて言われていたことを納得した次第でした。
また休憩時間についても詳細な決まりがあり、1日計5時間未満は休憩1時間、5時間以上は1時間30分というように決められていました。
こちらも5時間を超えるか超えないかという1分が休憩30分の違いになるのです。
今までそんなところで働いたことのない私、本当にゆるゆるのところでしか働いたことがなかったようです。
コールセンターで必要なスキルは?
仕事内容的にはPCスキルは普通にキーボードが叩ければできました。
コールセンターですので、お客様対応しながらのPC操作です。
当然マニュアルもしっかりしたものがありますし、練習台などもあってなかなかしっかり覚えられました。
お客様と直接やり取りをしているため、素早い判断や臨機応変さを必要とされますが、それ以外では特別難しい対応を求められることはありませんでした。
判断をしなければいけないものは社員に完全に任せ、対応できないような事態になどにも交代してもらえました。
派遣という働き方があるということを初めて意識した
同じ職場で違う形態で働く同僚がいるということを、コールセンターに勤務して初めて経験しました。
そして、派遣とアルバイトでは給与に相当な違いがあるという事実、募集時、パートの時給高いなあと思っていたんですが、派遣の方の給与を初めて知った時はちょっとどころか大きな驚きでした。
当時、派遣という働き方がしばしば聞かれるようになった頃で、転職時に派遣について全く考慮にも入れていなかったですね。
ですので、同じ非正規でも給与や条件が全く違うというのを実感としてとらえることができていなかった。
確か、私たちの間には時給300円前後の違いが存在したのです。
月や年で計算するともうダントツに違います。
派遣のほうがいい、よって税金もより多く払える、一応保障もついている
当時の私は、頭では解ってていても、実際には知っていなかった。
経験して初めて派遣という形態で働くという考えもあったんだと知りました。
ただ、派遣は即戦力を期待されますし、当然雇用条件も厳しいですよね。
それに派遣期間が終わったら、能力なかったら、継続してもらえない? 継続されなくて、すぐに次を紹介してもらえるものなの? などと、異常に心配してしまったでしょう。
私はといえば、時々固まった休暇を取らねばならなかったので、アルバイトの面接時そのことを伝えての就業でした。
派遣の場合、そうなると単発になると思われますので、派遣の継続的な事務は探してもなかったでしょう。
また、それまでの私は派遣というものへの知識のなさが派遣での職探しを遠ざけていました。
派遣:私たち労働者は人材派遣会社(派遣元)と雇用契約を交わし、仕事の場面においては派遣先(企業)の指揮命令系統に従う。それとは別に派遣元と派遣先の契約もあり・・・
何か問題があった時の責任はどうなるの? もしかして普通に働くより責任が重くなったりしない? などと心配したり・・・
企業側が支払う給与分と派遣会社に支払う手数料を含めた金額分を、派遣社員は稼ぎださないといけないとしたら、責任重大~と考えてしまったり・・・
当時は複雑すぎて理解が追いつかず、難しいことは避けようということで派遣登録は考慮に入れてなかったのだと思います。
当時の私は精神的にも現実的にも派遣はむつかしかったのが実情です。
身体がきつかった
このコールセンターで辛かったことは、身体、健康です。
PCなど何十台とあるため、電磁波らしき影響を受けていたと思います。
一日を終えて帰宅するときには太ももの太さが眼に見えて違っていました。
目の前にいないお客様対応というものにも神経を使った・・・
次から次へと常に仕事がある状態でした。
休憩時間はほっとする瞬間でしたね。
計30人近い職場で、その多くが女性で、当時はコロナ禍ではありませんでしたので休憩中の会話が弾みましたね。
企業が派遣を利用する理由の1つ?
辞めたきっかけは、そのアルバイトの仲間関係に亀裂が入ったのが始まりでした。
5日ほど休暇を終えて帰ってきたところ、雰囲気がなんかおかしい! 職場がぎすぎすしている。
仲良くしていたアルバイト仲間から頑張ってね、私はやめるわと言われ、その月の終わりに大量に退職がありました。
私のいない間に何があったのか? いまだに解りません。
派遣の皆さまはといえば、そんな状況にもあまり関係なく過ごしていました。
ただ、そんな派遣の皆さまにも事情があり、転勤や出産、その他の事情であっという間に人が変わってしまいました。
派遣の人たちはメンバーが変わっても黙々と仕事をしていました。
私は最初は辞めずに働いていたのですが、それから半年後に退職。
時間給の高い派遣の人たちが、同じように勤務していたのはこんな事情もあるのかもしれません。
後に、他の職場の面接で聞かれた言葉があります。
『女性の多い職場ですが、そこは大丈夫ですか?』
同じこれも女性の面接官から言われた言葉です。
女性、男性関係ないと思いますが、まさか一気に半数がいなくなるなんて思ってもみませんでした。
職場は人間関係の坩堝。
普段から仲間といい関係を築いて雰囲気よく仕事をすれば効率は上がりますが、いい関係と仲良くは違うということを肝に銘じておかなければいけなかったと痛感した出来事でした。
企業側が派遣を使う理由、求人などの費用面削減を考えてというのもあるとは思いますが、支払っている金額はアルバイトの比ではありません。
こういった事態に対処するために利用することが多いのかも知れません。
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